どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

3. わたしの闘病環境 その1

 

 

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 金曜夕方一時帰宅となり、夫と大型量販店へ。買ったのはノートPCだ。あのすばらしい環境に唯一足りないものはPCだけ。用途は医療サイトで調べものをしたり、ニュースを見たりなので、高スペックなものはいらない。タブレットでも良いか、と思ったが、細かい調べものをするときにはやはりキーボードが欲しい。体調が悪くて横になってるときにはiPhoneがあるし。

 

というわけで、アジア系メーカーの格安ノートPCをポケットWi-Fiとセットでゲットした(現在院内はフリーWi-Fiになっているが、当時はまだポケットWi-Fiが必要だった)。家に帰り、メーラーの設定などは技術系の夫が頼まなくても全部やってくれた。

日曜夕方病院に戻り、病室にPCを持ち込んだら、家とほとんど同じ環境が整った。ついでに当時開設したばかりのApple Musicも契約した。

そうだ。PCと音楽と携帯があれば、なにも困ることはないのだ。

 

窓際にサイドデスクを置き、ベッドに腰かけて窓の景色を背景にPCを開く。iPhoneからオープンエアで好きな音楽を流す。あれ、なんだろうこのワクワク感。もうすぐ抗がん剤治療が始まるというのに、ストレスがまったくない。トイレシャワー洗面つきの個室でネット三昧。時間になれば食事は届くし、退屈しない間隔でドクターや看護師さん、薬剤師さんなどが訪れてくれる。こんな明るい引きこもり生活があって良いのか。

 

しかし、浮かれてばかりもいられない。治療が始まり、白血球が0に近くなれば外出はできないし、高齢の義父や実家の母に何かあっても、駆けつけて看病するわけにもいかない。夫が風邪をひいて熱を出しても何もできない。

 

窓の景色を見ながら、わたしは思った。

申し訳ないが、これから治療が終わるまでの間、わたしはすべてに治療を優先させよう。そのためにここにいるのだから。

夫、義父、母、姉一家や義弟一家、わたしの闘病中は元気でいてもらうしかない。

みんな、よろしくね!

 

 

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