どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

4. わたしの闘病環境 その2

 

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 治療を成功させるためには何が必要か。自分にできることは何か。

窓の外にひろがる景色を眺め、お気に入りの音楽を聴き、心底リラックスしつつ考えた。

 

まず、自分の病気を知ること。「知らない、わからない、こわい」は一番の敵だ。

 

つぎに、治療や検査を嫌がったり不安がったりしないこと。

どんなことにもリスクはあるが、調べたり、ドクターに聞いたりして理屈がわかれば、むやみに不安がることもないだろう。

 

そして、もっとも大事なのは、治療に専念することだ。

 長期にわたる入院生活。いろいろ考えたが、お見舞いは夫と姉夫婦のみとさせてもらうことにした。白血球が0に近くなるような強い抗がん剤を使う無菌室での治療で、感染症のおそれがあるから。というのは実は名目で、

 

  • どんな副作用が出るかわからない

 →具合が極端に悪いときに人に会いたくない

 

  • 治療をすべてに優先したい 

→人が来ると思うと治療がおろそかになる、リラックスできない

 

  • 元気で活躍している人と物理的な距離を置きたい

→刺激を避け、自分のメンタルをフラットに保つため

 

などの理由があった。お見舞いを申し出てくれる友人たちには「元気になったら会おう」と伝えた。深く語らずとも友人たちはわたしの真意をくんで、たびたび絶妙な距離感のメールをくれ、心のこもったプレゼントを届けてくれた。

また、わたしのまわりには幸い「ああしろ、こうしろ」と支配的なことをいう人は誰もおらず、これは大変ありがたいことだった。

と、わたしが後日(退院後)友人に語ったところ、その友人は呆れたようにこう言った。

「だって、どうせ言っても聞かんやろ」

 


お見舞いで元気になる人もいるし、わたしのようにお見舞いはお断りしたほうが良い人もいる。闘病スタイルは人それぞれだ。自分の闘病環境は、可能な限り自分で作るのが望ましいと思う。

 

 

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