どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

CVカテーテル挿入

 

2015年7月27日(月)。明日からいよいよ1コース目の抗がん剤治療が始まる。


本日の予定はひとつだけ。薬物を注入するために、中心静脈という心臓に近い太い静脈にCVカテーテル(略してCV)を挿入する。入れる場所は鎖骨下だ。これを入れておけば、点滴のたびに血管に針を刺さずに済む。治療中に頻繁に行う検査のための採血もカテーテルから簡単に行える。

 

中心静脈穿刺は、動脈誤穿刺などのリスクがあるが、副担当医のO先生は説明時に

「専門医がいるから心配いりませんよ」と笑顔で言っていた。

この病院にはIVRセンターがある。

O先生の言う専門医とは、CVだけでなく、エコーなどで体の中を透かして見ながら細い医療器具(カテーテルや針)を入れて直接治療を行う専門医のことで、IVR医と呼ぶらしい。その技術をもってCVを入れてもらうのだ。トレーニングを積んだIVR医なら、たしかに心配はいらないだろう。

 

朝9時過ぎ。看護師さんが呼びに来たのでIVRセンターへ。

大型のマシンが並ぶ最新式の手術室のような部屋に通され、看護師さんにサポートされつつ中央に置かれたベッドに横になる。医療ドラマに出てきそうな妙齢の美人医師(と思われるがマスクで顔はよくわからず)が名前を名乗り、きびきびと作業に入った。「これから~しますよ」と、ひとつひとつの動作を丁寧に予告してくれる。麻酔が効いているので、鎖骨のあたりをなにやらゴソゴソされている感じがしただけで、15分ほどで挿入は完了。画像で確認して無事終了となった。

 

麻酔が切れると、挿入した管を固定するために縫ったところが少し疼いたが、30分もすると痛みはすっかり治まった。IVRセンターには入院中何度もお世話になったが、難しい手技なのに不安を覚えることもなく、毎回無事に挿入してもらった。準備段階で恐い思いをせずに済んで、IVRの先生方には感謝である。

 

さぁ、明日はいよいよリツキサンだ。

 

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