どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

トップバッター その名はリツキサン

 

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1回の表、チーム R-Hi-CHOPの攻撃。
バッター 1番 リツキサン。バッチ来いやー!

 

リツキサン(一般名:リツキシマブ)は 分子標的薬。B細胞性リンパ腫細胞に発現しているCD20抗原というタンパク質に結合し、結合した細胞を破壊(溶解)することでこれらの細胞の増殖を抑える薬である。

 

リツキサンはマウス由来成分を含んだ抗体医薬品で、皮膚のかゆみ、蕁麻疹(じんましん)、息苦しさなどのアナフィラキシー症状が出ることがあるらしい。

 

もうひとつ心配なのが腫瘍崩壊症候群。腫瘍が急速に死滅(崩壊)するときに起きるらしい。尿酸が増える、カリウム・カルシウム・リンなどの電解質のバランスが崩れる、血液が酸性になる、尿が減少するなどの異常が出現。頻度は高くはないようだが、起きてしまうと重篤な状態になりやすいとのこと。予防としては、水分を大量に摂ること、尿量の測定や血液検査で早期発見すること。これについては主治医のM先生が「しっかり対策していきます」とのことだった。ま、大丈夫だろう。

 

投与30分前に抗ヒスタミン剤(ポララミン)と解熱鎮痛剤(カロナール)を飲む。

30分後、デカドロン(一般名:デキサメタゾン)を点滴する。これはステロイドで抗炎症作用、抗アレルギー作用がある。

 

次にいよいよリツキサンだ。

アナフィラキシー症状は初回投与時に出る可能性が高いので、注入速度は最初は慎重にゆっくり、30分毎に様子を見て少しづつスピードアップしていく。

30分後、副担当医のO先生が「どうですか?」と様子を見に来た。

なんともない。なんともないが、なんとなく喉のあたりがイガイガするような気もする。でも気のせいのような気もする… というようなことを言うと、O先生は

「うん、大丈夫そうだね!」と容赦なく点滴速度を上げた。えぇぇ…

 

しかし、やはり気のせいだったようだ。30分毎に速度を上げてもとくに何の症状もなく、投与は終了。吐き気もなければだるさもない。まったく普通の状態であることにちょっと感動した。

 

ただし、リツキさんがヒットを飛ばしたか、それとも凡打に終わったのか。それがわかるのはまだ先のことだ。

 

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