2015年7月29日(水）。１コース（R-high-CHOP）のday2（2日目）。
今日は抗がん剤はなし。お昼から輸液が開始され、これは day5 まで続く。その間は点滴棒がお供である。
午後には担当の薬剤師のTさんが挨拶に来られた。親切で相談しやすい雰囲気だ。ここでの治療は薬がメインなので、薬剤師さんの存在は大きい。
さて、ちょっと順序が逆になってしまうが、次にすすむ前にこの療法の全体像について書いておこう。
※わたしは医療者ではなく、一患者に過ぎません。ここに書いたことは自分の闘病のために調べたものなので、参考程度にとどめてください。ご自身の病気について考える際は、必ず主治医ほか医療者にご相談ください。
わたしが受けているのは
第１コースのみ R-high-CHOP（R-CHOP の高容量）で、２～4コースは CHASER という本来は再発例に有効とされる救援療法だ。マントル細胞リンパ腫は強い治療が必要なので、年齢や全身状態などが適応であれば初発からこのような治療をするのだ。CHASERの途中で自家末梢血幹細胞を採取 (PBSCH)して、その後 LEED という大量化学療法と自家移植を行う。
ちなみに、1～4コースすべて3週間(21日・day21）毎で、問題なく進むとすれば1コースの22日目(day22）が2コースの1日目（day1）となる（まぁ、実際は検査や休みが入ったり熱発したりして、コースとコースの間に数日はさむことが多いが）
この表はR-high-CHOP編のレジメン。
レジメン？ お店でレジ打ってるナイスガイのこと？（違）
レジメンとは、薬剤名と用量・用法と投与日が書いてある、いわば抗がん剤治療の計画書である。
- 用量は、「身長」と「体重」から割り出した「体表面積」によって決まる。
※自分の体表面積はこちらのサイトで自動計算できる - 用法のDIVは点滴（この病院ではCVカテーテル）、IVは静脈内注射（ワンショット）、POは経口(飲み薬）。
- 投与日は DexamethasoneとRituximab はday1,day15 （コースの1日目と15日目）、Cyclophosphamide、Adriamycin、Vincristine は day3 のみ、Prednisoloneは day3 から day7 までの5日間。G-CSFは day6 から投与するが白血球(好中球）が5000/mm3を超えたら投与中止。day15 は白血球数に関係なく投与する
と、読み込んでいくうちに少しだけレジメンと仲良くなれたような気がする。
ただ、医療スタッフから説明を受けたり調べたりするうち、薬剤名と商品名がごっちゃになってくるので、整理してみる。横文字の薬名は読みにくいが、カタカナにすると少しとっつきやすくなる。
＜R-high-CHOPで使う薬剤一覧＞
薬剤はたくさんあるが、プレドニンとデカドロンはステロイド、リツキサンは昨日やって副作用は特になし。G-CSFは白血球を増やす薬。となると、正体が知れないのはエンドキサン、ドキソルビシン、オンコビンの3つ。明日はいよいよこの3つが投与される。ちょっとドキドキするが、すでにまな板の上に乗ってるんだからジタバタしても仕方ない。リラックスして過ごすとしよう。
