どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

ドクターはチェックマン


2015年8月2日(日)。1コース(R-high-CHOP)のday6。
本日よりG-CSF注(グラン)で白血球を増やす。

8/3(月)day7、白血球減少期だが、前日のグランが効いて白血球高値。したがってこの日はグラン中止。

G-CSFを注射すると、その夜は高頻度で骨痛、腰痛やだるさなどが起きるらしい。しかし昨夜、骨痛やだるさはまったくなかった。この症状が出ると「痛いけど、骨髄が頑張ってるんだな、と実感する」とリンパ腫患者さんのブログなどによく書いてあるが、どうやら私の場合は症状が出ないようだ。でも白血球はしっかり上がっていたので、まぁいいか。

主治医のM先生と副担当医のT先生(チーフ)は一日1回、もう一人の副担当医O先生は一日3回は回診に来てくれる。土日になると他の研修医の先生が顔を出し、とにかく頻繁に訪問を受けるので、かなり手厚い印象だ。体調はどうか、血液検査の結果がどうだったか、先生方はそれぞれ話をして、こちらの質問にも答えてくれる。
さらに、わたしが開いているPCの画面を「何見てんの?」と必ずチェックされる。おかげでカモフラージュ用にニュースサイトを立ち上げておいて、ドクターが背後に現れる前にサササと画面を切り替えたりしている始末だ。わたしは親に隠れてエロサイトを盗み見る中坊か。ちなみに見てるのはほとんど医療サイトです(本当ですよ)

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お医者さんのチェックはPC画面だけにとどまらない。あるとき、出版されたばかりの専門書を入手してウキウキしながらめくっていたら、ドアをノックする音がしたので、慌てて掛け布団の下に隠した。隠したつもりだったが、特徴的な赤い裏表紙がほんのちょっと隠れてなかった。
お医者さんというのは目ざといもので、回診に来たM先生に早速見つかってしまった。
「これも買ったの?どこで買ってるの?え、アマゾンで買って下のコンビニで受け取ってるんだ。へぇー」そして「S口文庫だね!」と命名された(S口はわたしの苗字)。なんだか光栄だしうれしいが、文庫はちょっと大げさで、持ち込んでるのはほんの数冊である。
ちなみに専門書を隠すのは、これ見よがしに背表紙を飾るのもイヤラシイかな、と思って。ほんと何なんだこの意味不明な攻防。

でもこれだけは言える。チェックされて、悪い気はまったくしない。
患者は、お医者さんに関心を持ってもらいたいものなのだ。


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