どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

アンドロイド先生?

 

f:id:ABOBA:20190906174837g:plain


◆2015年9月22日(火)3コース/day6
前コースと同じくday6で味覚障害。10日間ほどのガマンだ。
そして、本日よりG-CSF(グランシリンジM300)が投与される。今クールで自家移植のための幹細胞を採取するが、グランを大量投与されると骨髄中の造血幹細胞が末梢血(血液)へ動員される。それを「血液成分分離装置」にかけて幹細胞を採取するのだ。グラン投与は採取が完了するまで続く。じゃんじゃん動員されますように!

◆2015年9月24日(木)3コース/day8
副担当医のO先生がやって来て、
「実は、血液腫瘍科にいるのは今度の日曜までなんですよ」という。ええー、それは残念。O先生は入院以来毎日3回も回診に来て、何くれとなく面倒をみてくれた。日曜でも「気になる患者さんがいたので」と言って顔を出してくれたり、熱心でいい先生なのになぁ。O先生はオンコロジスト(腫瘍内科医)育成プログラムに乗って臓器横断的に研修を続けているそうだ(もともとは消化器が専門)。まだ当分病院内にいるので、また会う機会もあるでしょう、とのことだった。

◆2015年9月26日(土)3コース/day10
骨髄抑制で血球がダダ下がり。白血球は200、血小板は2.1。早速血小板輸血。マスクをして病棟から出ないよう大人しく過ごす。具合はまったく悪くない。

◆2015年9月27日(日)3コース/day11
O先生が最後の挨拶に来られた。後任のI先生は女医さんで、なかなかの美人(メガネっ子)。
この日は白血球が底で100しかない。案の定夕方熱発。すぐに血培、抗生剤点滴(マキシピーム、トブラシン)、熱さましにカロナール。さらに本日も血小板輸血。幹細胞採取のためにカテーテルを入れるので、止血できないのを防ぐため。具合はまったく普通で食欲もあるが、用心してパンダ椅子で大人しく過ごす。血糖値はやっと平常値に戻ったので、血糖測定は終了。

◆2015年9月28日(月)3コース/day12
熱は出たり下がったり。今日からO先生に換わってI先生が日に3回来られることに。しかしまぁこれが驚くほど表情のない先生で、「もしや良く出来たアンドロイド」疑惑が。意思の疎通はできるのだろうか。しかし主治医のM先生や副担当医のT先生も毎日回診に来られるし、まず困ることはないだろう。

実際、I先生のアンドロイドみたいな表情は日に日に柔らかくなっていき、やはり人間だったと判明(あたりまえか)。どうやら初日は緊張して固まっていたらしい。そして、やはりわたしのPCを覗いて
「何されてるんですかお仕事ですか何ですかーーー」とグイグイくるところはM先生とおんなじだ。I先生には先々とてもお世話になるのだが、このときのわたしはそんなことを知る由もなかった。

◆2015年9月30日(水)3コース/day14
リツキサンの日。白血球は昨日700、今日は12,000とドカンと増えたが、血小板は1.9万しかない。M先生によると
「幹細胞を採取すると血小板が下がるので、最低5万はないといけない。血小板を輸血します」そして「貧血の顔色だね。Hb(ヘモグロビン)も下がってるから赤血球も輸血しよう」。貧血、と言われて鏡を見ると薄幸の美少女ばりの色白さんになっていてビックリした。血小板はこれまでの2倍量(20単位)、赤血球はLR2単位輸血。リツキサンと輸血、抗生剤と点滴だらけの一日だった。

いよいよ明日から幹細胞採取だ。無事に採れますように。

f:id:ABOBA:20190907043757g:plain



にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村