どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

S口文庫 ◆リンパ腫編◆


お待たせしました。S口文庫のブックリストを掲載します。
S口文庫とは、入院中にM先生が命名したS口(わたし)の蔵書(というほどの冊数でもないけど)です。関係のあるところを拾い読みするだけの本もあれば、繰り返し何度も読む本もあります。
今回はリンパ腫関連の医療専門本(1~9)と一般向け書籍(10~13)を紹介します。

書名には内容がわかる発行元などのリンクを張っていますが、アマゾンで検索すると中古でかなり安く買えるものもあります。
また、わたしが持っている本は治療時の2015~6年当時に発売されていたものが多いので、新版の発行を確認したものについてはコメントの最後に記載しています。

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1. 悪性リンパ腫治療マニュアル

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飛内賢正/木下朝博/塚崎邦弘(編)
南江堂
2015年9月1日
定価7,600円 (税別)

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入院中ずっと手元に置き、今も最もよく手に取る本。リンパ腫の概論、病型別治療方針、各レジメンの詳細…治療上の注意点や有害反応について詳しく載っている。M先生推奨。

2. よくわかる悪性リンパ腫のすべて

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飛内 賢正(編)
永井書店
2008年9月1日
定価8,500円


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MCLと判って最初に買った専門書。発行年は古いが、リンパ腫についてしっかり調べられる。MCLの頁には、わたしが受けた治療法について詳しい記述があった。

3. 血液疾患最新の治療 2014-2016

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直江知樹
南江堂
2014/1/30
定価9,000円(税別)


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血液疾患全般を扱っているのでリンパ腫のみの情報を求めると少し物足りないかも。巻末の主要薬剤一覧はわかりやすく、かなり詳細で参考になる。
※新版あり。血液疾患最新の治療2020-2022

4. 病気がみえる vol.5: 血液

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メディックメディア
医療情報科学研究所
2017年3月25日
定価3,200円(税別)


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退院後に購入。血液疾患全般を扱っており、リンパ腫のみの情報は少な目だが、イラストが多く素人にもわかりやすい。専門書にしてはやや懐に優しい価格。

5. 悪性リンパ腫診療ハンドブック

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新津望/編
南江堂
2010年11月10日
定価3,800円(税別)


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ポケットサイズだがリンパ腫の専門書なので詳しく、MCLには12ページが割かれている。発行年が古いのでアマゾンの中古でかなり安価で売られている。

6. 血液フロンティア 2014.No9 vol.24 特集マントル細胞リンパ腫

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医療ジャーナル社
2014年9月号
定価2,200円(税別)


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今年廃刊となってしまった血液フロンティアのMCL特集号。他の専門書より、ひときわ難解。MCLの自家移植とBTK阻害薬イブルチニブについての詳しい解説がある。

7. 自家末梢血幹細胞移植マニュアル

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池田 和眞/編
日本医学館
2012/8/1
定価4,000円(税別)


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自家移植に関する医療者向け実践的マニュアル本。8. の「造血幹細胞移植診療実践マニュアル」と逆で近視眼的内容だが、幹細胞が採れないとき、調べるのにかなり役に立った。

8. 造血幹細胞移植診療実践マニュアル

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神田 善伸
南江堂
2015年4月1日
定価4,800円(税別)


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良書の匂いがしたので、ついフラフラと購入。自家移植の記述は少ないが、移植治療を大局的な視点から知ることができる。入院中、よく先生や看護師さんに「私も持ってます」と声をかけられた。

9. がん化学療法副作用対策ハンドブック 副作用の予防・治療から,抗がん剤の減量・休薬の基準,外来での注意点まで

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岡元るみ子,佐々木常雄
南江堂
2015年10月1日
定価4,500円(税別)


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自家移植前に購入。各種固形がん含め抗がん剤治療すべてに対応しているため、リンパ腫治療の情報は少なめ。あまり登板機会がなかった。
※新版あり。がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版

10. 血液のガン 悪性リンパ腫と白血病

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飛内賢正 (監修)
講談社
2010年5月1日
定価1,200円(税別)


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リンパ腫の疑い、と初めて告知されてすぐ買った本。イラストが多く、やさしい言葉でわかりやすく書かれている。まず基本を知るための1冊。
※新版あり。血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫

11. 生きのびるために 悪性リンパ腫ハンドブック 2010年版

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大久保幾久美 編著 ; 張高明 監修
ライフボート
2010年8月
定価2,667円(税別)


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患者が医療者と協力し主体的に治療を受けるために必要な情報をまとめた本。なんと本文縦書き。発行から時間が経っているので、治療薬などの情報は古め。

12. 心配しないでいいですよ 再発・転移悪性リンパ腫

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畠 清彦
真興交易医書出版部
2010年5月
定価2,200円(税別)


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タイトルの「再発・転移」が気になって購入。一般向けで読みやすく内容充実。しかし、とくに再発転移に関する情報が多いわけではない。また、初版が2006年なので情報内容が古め(2010年に改定されてはいるが)

13. ネクサス通信

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編集・発行/一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン

季刊誌(写真は最新号)


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リンパ腫の患者会ネクサスの会報誌。最前線の専門医などによる講演録(スライドも転載)、最新の医療情報、各支部の情報など内容ぎっしり。

 以上です。次回はリンパ腫以外のブックリストを掲載します。

 


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