どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

治療効果判定 検査いろいろ


いつのまにやら今年も残り少なくなりました。
しばらくお休みしていた闘病記を再開します。
4コースのCHASERが終わって退院したところからーー。


◆2015年11月11日(水)
退院から4日後。これまでに受けた治療効果判定のため、通院にて大腸内視鏡検査を受ける。この日はたいそう混んでいて、10時すぎに腸管洗浄剤を飲み始め、検査が開始されたのは夕方4時近くだった。

診てくれたのは治療前の検査のときとは違う医師だったが、「治療前の状態は確認していますよ」とのこと。7月、衝撃を受けた内視鏡検査。あのときと同じ暗い検査室の中で、患者本人もモニターを見ながら検査は進められていく。

「治療の効果がしっかり出ていますね。以前あった病変はきれいになっていますよ」カメラが大腸の中を進むと、医師の声がそう告げた。穏やかだが力強い声だ。
驚いたのはカメラが小腸の入り口に達したときだ。7月、治療前の検査では、小腸の内腔を無数のポリープがこれでもかと埋め尽くしていたのだ。しかし今わたしが目にしているのは、いかにも健康そうな色のツルッツルの腸壁だった。
「すっかりきれいになっていますね。薬がよく効いたんですね」と明るい医師の声。
ポリープだらけだったときも、ツルツルになった今も、自覚症状はまったくないのだが、こうして実際に結果を目にすると、治療の効果に驚くばかりだ。

◆2015年11月17日(火)
胃内視鏡検査。7月の治療前の検査では、胃にもいくつか病変が見られたのだが、今回は大腸・小腸同様、胃もすっかりきれいになっていた。
検査後、病棟に上がって患者仲間二人と会う。ひとりは、わたしが高熱で苦しかったときに美味しいみかんをたくさん分けてくれたUさん。大腸内視鏡と胃カメラの結果が良かったことを伝えると、一緒に喜んでくれた。Uさんも来月、自家移植のための幹細胞採取をする予定になっている。一緒にがんばろう、と声を掛け合った。
もうひとりは以前同室だったNさん。主治医がわたしと同じM先生で、やはり無菌室で強い治療を受けている。久しぶりに会ったNさんはニコニコ笑顔。先生方や看護師さんたちとも親しくなり、リラックスして治療を受けている様子だった。今度は院内レストランでお茶でもしましょう、と約束して帰途についた。

◆2015年11月25日(水)
外来診察。大腸内視鏡、胃カメラの結果、「治療がしっかり効いていますよ」と笑顔のM先生。正式な評価はPET/CT後になるが、かなりうまくいっていることは確かだ。そして、G-CSF単独投与による幹細胞採取のための入院が決まったとのこと。やった! 入院は12月4日~10日間程度の予定。また高熱が出たりしたら無理をしないで中止します、他にも色々治療法はあるのだから、とM先生。それでもチャレンジできるのは何よりうれしい。本当にありがたいことだ。

◆2015年12月2日(水)
治療後の評価のためのPET/CTは化学療法から6~8週間あけて行うことになっているそうで、入院を2日後に控えたこの日が検査日に。評価は入院中に聞くことになるのだろう。


11月に退院して再入院まで1ヶ月弱。予定のない日は自宅近くの海沿いを散歩するのが習慣になった。長い入院で衰えた筋力を回復させるのが目的だ。冷たい海風の中を早足で歩き、何が釣れているか偵察し、カモメが冬空を悠々と飛び回るのを眺める。疲れたらカフェであたたかいコーヒーを飲んで一休み。
こんなあたりまえの日常がどんなに貴重か、今は身に染みてよくわかる。この日常を少しでも長く取り戻すために、なんとしても自家移植は受けたい。幹細胞が採れるよう、再入院して頑張ってこよう。

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