どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

2コース後 検査週間


◆2015年9月7日(月)2コース/day21。
2コースCHASERの最終日。というか、もう2コース自体は終わっているので、今週は検査週間だ。この日は造影CT。その前にまず、CVを抜去することになった。シルバーウイークがらみで今週末一時退院になるが、CVを家で管理するのはちょっと大変だ。カテーテルの先端が凝固して塞がってしまうのを防ぐためにヘパリンという薬を注入したり、シャワー時にフィルムで保護したりしなければならない。感染症の元にもなりえるので、抜いてしまったほうが安全。というわけで、副担当医のT先生が病室で抜いてくれた。T先生はわたしと同じ九州出身。患者思いのとても優しい先生だ。

「CV抜くの、なんだか名残惜しいです」と言うと、T先生が
「名残惜しいの!?」とびっくりしている。そして、
「S口さん(わたしのこと)は患者の鑑ですね」とかなんとか、褒めてくれた。わたしとしては深い意味はなく、1か月以上お世話になったし、抜けかけたり感染症などのトラブルもなかったので、次コースで入れ直すのももったいないなぁ、くらいの気持ちで言ったのだが。CVを抜いて欲しがる患者さんのほうが多いのだろうか? まぁ、褒められて悪い気はしませんが。

◆2015年9月8日(火)
朝の回診が終わり、先生方がゾロゾロと去っていかれたのに、T先生だけがベッド脇に残っていて
f:id:ABOBA:20190825140857g:plain「CV、名残り惜しかったんだよね?」と確認するように話しかけられた。はぁ、と答えると、うんうんと頷いて帰っていった。その横顔はまるで仲の良い友人を褒められたかのように嬉しそうだった。T先生、いい人だなぁ。

さて、この日はマルク。引き続きT先生が担当。マルク(骨髄穿刺)は腸骨に太めの針を刺して骨髄液を抜き取る検査なので、結構恐怖感を覚える患者は多い。
麻酔をかけながら丁寧すぎるほど丁寧な声掛けをするT先生に、もしやマルク苦手なのか。と思ったが、さにあらず。針を刺したあと、ある瞬間だけグッ!とピンポイントで力が加わったが、グリグリされる感覚はなく、速やかに骨髄液を吸引。痛みもまったくなく、作業全般かなりスムーズだった。T先生、いい人なだけじゃなかったんですね(あたりまえか)。

夕方、主治医のM先生が一時退院後の説明に来られた。M先生は、一時退院などの節目には必ず今後の予定や見通しなどを直接説明してくれる。明後日10日に退院して、火曜日(15日)には戻ってきてね、と。翌16日CV挿入、17日3コース開始、day15~16で幹細胞採取。

◆2015年9月9日(水)
今日は胃カメラの日。入院前の7月、診断のためにこの病院で胃カメラをしたが、オエオエ状態でかなり苦しかった。まぁ文字通り「喉元過ぎれば」で忘れていたのだが、担当したドクターのほうでカルテに嘔吐反射が強いと書き残してくれていたのか、今回は鎮静剤を使ってくれた。おかげで全然苦しくなく、すんなり終了。

ただ、胃カメラが終わって起き上がるとフラ~ッとめまいが。看護師さんが車椅子で病室まで連れて帰ってくれた。ベッドに横たわり、しばらくじっとしていたが、この安静タイムがなんとも気持ちがいい。ゆるゆるふわふわ。調べてみたら、この鎮静剤は精神安定剤らしい。なるほどねぇ。

さぁ、検査も終わって明日は一時退院。一カ月半ぶりの我が家が楽しみだ。


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