どうなってんの? マントル細胞リンパ腫闘病記

2015年3月。脾臓の腫れから発覚した悪性リンパ腫。脾臓摘出・生検の結果、判明した病型はとりわけ手ごわいといわれ、 標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。 自覚症状のなさと医師のシビアすぎる診断とのギャップに頭の中はチンプンカンプン。いったい全体わたしの身体どうなってんの? MCLと闘う50代オバさんの記録です。

 

味覚障害とフレーバードティー


2015年8月23日(日)2コース(CHASER) の day6。
day4で投薬が終わり、点滴棒から解放された。そしてG-CSF注の開始。

さて、この日から味覚障害が始まった。前コースでは2週間程度で症状は軽減、コースの終わりの外出時にはほとんど気にならなくなっていた。一時的(可逆的)な副作用なので、あまり気にしすぎないようにしている。

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ただ。味覚障害がひどい時は大好きなコーヒーがまったく飲めない。水さえ甘くてまずいので、味や匂いの強い飲み物はNGだ。あぁ、憩いのコーヒータイムが…

そんなとき、お茶好きな義妹(夫の弟嫁)が白桃烏龍(ティーバック)を送ってくれた。烏龍茶に白桃の香りがつけてあるフレーバードティーである。味覚障害のあるときに人工的な香りはいかがなものか…と訝しく思いつつ飲んでみたら、これがすごく美味しい。抗がん剤の味覚障害とフレーバードティーは相性が良いのかもしれない(わたしの場合だけど)。烏龍茶のほかに煎茶や紅茶もある。いずれも香りは甘いが甘味は一切ないので、血糖値が高いこの時期も安心して飲める。義妹に感謝。

味覚障害のときはカップ麺が意外と美味しい、とよく聞くが、わたしの場合はまったくダメ。カップ麺もカップスープも猛烈に塩辛い。最悪だったのはプロセスチーズ。味のないヌルヌルした脂を食べているような気持ち悪さで閉口した。反対にまったく影響なく美味しく食べられるのは、フルーツ全般、ヨーグルト、アイスだった。
まぁ、結局安心して食べられるのは病院食。薄味で栄養も管理されているし、色々趣向も凝らしてある。ちゃんと食べれば味覚障害も早く治るような気がするので(根拠はないけど)ウマイマズイは気にせず、もくもくと完食するのみである。

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2015年8月24日(月)2コース の day7。
昨日打ったG-CSF注のおかげで白血球がドカンと上がり、早速本日は中止に。前コースも同じだったので、効きがいいのかも。

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2015年8月25日(火)2コース の day8。
午前中、頸部MRI検査。1コースのオンコビン後、30分くらいで左手薬指と小指にしびれが発生したため、頸部椎間板のヘルニアを疑われて検査を受けた。

午後、副担当医のO先生に呼び出され、ナースステーションのモニター前でMRIの結果と1コースの評価の説明を受けた。
まず、MRI。画像を見ると、やはり頸椎C4/5、C5/6、C6/7の3箇所の椎間板に軽いヘルニアがあった。椎間板は頸椎と頸椎の間のクッションの役割をするもので、この椎間板が破れて各神経を圧迫するのが頚椎椎間板ヘルニア。オンコビンの神経障害はもともと何かあるところに出やすいのかもしれない。まぁ、これで原因はわかったが、どちらにしろ薬を飲むほどひどいしびれではなく、PCのキーボードも打てる程度で不便はないので、気にしないことにした。

そして、1コースの評価の詳細。すでに先週(8/12)、検査直後にO先生から「部分寛解」との説明を受けていたが、CTの画像を比較しながら話を聞くと、治療の効果が実感できる。初診時(7/2)と比較すると、首、腹、縦隔(肺と肺の間)のリンパ節の腫れは半分ほどに縮小していた。CTから2週間ぼど経っているので、現在はさらに小さくなっているだろう、とのこと。小腸の壁を埋め尽くしていたポリープ状の腫瘍がどうなったかについては、CTではわからない。コースが進んだところで大腸内視鏡で調べることになる。

首や縦隔のリンパ節が腫れていたのは知らなかったが(触診ではわからなかった)治療前のCTでは縦隔は結構大きく写っていた。胃や小腸の腫瘍にしろ、縦隔のリンパ節にしろ、病気はひろがっていたのだ。自覚症状がなく、体力があるうちに治療を始めてよかったな、と改めて思った。


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